学科案内

 

主任教授 ご挨拶

彌富 仁

学科主任 彌富 仁

 今日、PCのみでなくスマートフォン、家電、自動車などあらゆる物がネットに繋がるIoT (Internet of Things)の時代に突入し、日々こうしたデバイスから大量のデータが生成されています。これらから集められた大量のデータ、いわゆるBig Dataは関連づけられ統合されることで、非常に価値を持つようになりました。またこうした大切なデータを守るセキュリティ技術も、我々は生活のなかで無意識のうちに利用するようになってきました。また、長らく停滞していた人工知能(AI: Artificial Intelligence)技術も、近年深層学習(Deep Learning)と呼ばれる機械学習技術の登場により、ここ数年で飛躍的に進化しています。こうした新しい情報技術は私たちの生活を劇的に変えつつあります。特筆すべきはこうした変化が先進国のみならず、多くの人口を抱える発展途上国でも急速に起こっている点です。情報技術は、生活を支える基盤技術となっており、私たちの生活は、あらゆる面で情報技術の恩恵を受けています。極めて多くの人が、なんらかの形で情報の使い手(user)となっている現在、そのサービスの担い手、新しい価値を提供できる情報技術を身に着けた人材の活躍の場は無限にあると言えます。一方で、しっかりと力をつけた情報技術者の数は不足しており、そうした人材の育成が強く求められています。

 応用情報工学科は、単に情報工学、つまり情報について実用面を重視した学問を学ぶだけの学科ではありません。私たちは「応用」という言葉に特別な意味を込めています。本学科の教育カリキュラムでは、情報技術の根幹となる情報通信技術・情報処理技術を中心に知識や教養を身につけるだけではなく、自らの力で新しい価値を生み出す力、独創的な『ものづくり』に携わることができる創造性と国際性豊かなエンジニアを育成するということを目的としています。そのため学科では、幅広い授業科目の他に、テーマごとに教員との1:1の試問を行う実験科目、各研究室(ゼミ)に配属されてからのPBL(Project-Based Learning)や研究活動を通じて、社会ニーズを踏まえた実践に重点を置いた教育を行っています。本学科では幅広い応用分野がある情報技術を学ぶ皆さんのために、6つの履修モデルコースを用意しています。いずれのコースでもまずは低学年で確固たる基礎を身につけた上で、高学年では、一人一人の学びのニーズに応じた履修が可能となるように設計されています。詳細は各コースの説明を参照してください。

 もう少し長い視点で大学での「学び」を眺めてみると、大学も3年生までは、授業や実験などを通じて、必要な知識や技術を身につける、いわゆる「勉強」的な学びが中心になります。一方で、4年生からは自ら世の中のニーズや課題などから問題を設定し、道筋をつけ、実際に解決に導く、楽しい「研究」の世界が広がります。応用情報工学科および大学院では、これまで世界に通用する数多い成果の発信だけではなく、自ら考え、課題を発見し、それを解決できる、社会から強く求められる人材を多く送り出してきました。こうした理由から、応用情報工学科では6年一貫教育として大学院進学を強く推奨しています。

 皆さんは応用情報工学科で学ぶことによって、このように広範囲の研究開発に携わるための知識と技術を身につけることができます。理工学部では、多種・多様な教養科目が用意され、語学については少人数教育を実施すると共に、夏季休暇・春季休暇を利用した短期留学プログラムも用意されています。学科教員は皆さんひとりひとりに真剣に向き合います。法政大学理工学部応用情報工学科という学び舎で豊かな成果を掴み、希望と夢のある未来を切り開くことを心より期待しています。

平成30年度 学科主任 彌冨 仁

 

応用情報工学科紹介

 20 世紀末に急速に展開し始めた情報技術(information technology:IT)は、我が国の社会基盤を“工業社会”から“情報社会”へと変え、以前は計算のために用いられてきたコンピュータがネットワークで繋がり、インターネットを介した情報検索や情報発信を行う道具に変貌しました。インターネットで常にアクセス可能でグローバルな情報やサービスは、ビジネスの方法や市民の生活様式をドラスティックに変えつつあります。政府も国民生活のさまざまな分野でのIT 化を積極的に推進し、近年では安心、安全な生活を提供する情報システムの構築に大きな投資がなされています。ネットワークで結ばれた情報化社会では、いつでも、どこでも、誰でも様々な情報にアクセスできるように情報環境を構築することが必要であり、また、そのような環境の下で、安全に、かつ安心して暮らしていくことができるような情報の応用技術の展開が望まれています。

 このような時代における情報技術者は、基礎能力としての情報スキルを磨き、情報社会を構成する応用技術の開発に必要な柔軟性と、さまざまな問題に対して的確に対処できるために幅広い知識をえる積極性を持っていなければなりません。我が国でも産業構造は製造業からソフトウエア・サービス業に移行しており、情報関連の応用分野は急速に拡大していますが、この情報産業を根幹から支え担うことができる情報技術者の数は不足しています。

 多様化した情報環境に対応できる技術者を育成するために応用情報工学科では、後述する情報の応用分野で活躍するための6つの履修モデルを例とした教育カリキュラムを提示しており、情報関係の基礎知識を充実させるとともに、電気電子工学と情報科学の両者の境界領域の基礎を固めます。具体的には、「ネットワークによってさまざまなものやことを有機的に繋ぐ仕組み作り」をコンセプトに、インフラとしてのネットワーク自体を取り扱う領域、社会とネットワークが関わる領域、自然や人を取り巻く環境とネットワークが関わる領域、人がネットワークと関わる環境を取り扱う領域、ネットワークを高度医療や高齢化時代の介護に応用する領域、という5つの応用領域、それらの発展に横断的に寄与する情報処理の基礎技術を展開するカリキュラムを用意しています。

 応用情報工学科では、利用する人にとって有用で安全な、ネットワークで繋がれた情報環境を構築できるエンジニアの育成を目的に、以下の6つの履修コースを設定し、実践的な教育を行い、我が国の情報産業のキーパーソンとなる人材を育成します。




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